この記事では、医療保険で損をしないための選び方『 オプション編 』をお伝えします
こんにちは、ファイナンシャルプランナー歴 20年、しんりゅう(⇒プロフィール)です。
医療保険のパンフレットを開くと、それはもうたくさんのオプションが載っています。読めば読むほど全て必要だと思えてしまいます。
あのー、オプションの意味 があまり理解できないんですけど、付加しないといけないんでしょうか?
すみません。いきなりオプションって言われても何?って感じですよね。
オプションとは 特約のこと です。車で例えるとカーナビや盗難防止装置にあたります。
これまでで解説してきた選択項目は、医療保険の選び方の基礎部分 です。車で例えるとボディーにあたります。
ちなみに、次のまとめページで前回までの復習ができますよ。
そして本記事では、医療保険の選び方で意外に重要になってくる 特約(オプション)選び について解説します。
尚、特約(オプション)の種類は 合計で7つ ありますので、解説記事が長くなりそうな特約は、詳細記事をご用意していますので使って下さい。
7つもの特約 から選ばないといけないのか~。
と面倒くさいなと感じるかもしれませんが、特約を 全部付加しない という選択肢もありですよ。
医療保険に求める項目は 人によって違う ので、あなたが備えたいと思う部分だけチェックしてみて下さい。
では、医療保険に付加できる 特約(オプション) にどのようなものがあるのか を確認していきましょう。
先進医療特約
結論からお伝えすると、先進医療特約は 月々100円~300円 ほどの特約保険料なので、
つけておいて 損はしない です。必要なくなったら外せばいいだけです。
尚、先進医療特約については、本ブログ『 ほけんの読みもの 』で何度も記事にしています。
例えば、がん保険には 先進医療特約はつけなくてよい理由 を解説したこともあります。次の記事がそうですね。
先進医療特約がどのようなことをしてくれるのか知りたい人は、詳細に解説しているので確認しておいてください。
通院特約
結論からお伝えすると、通院特約は必要ない です。
通院特約は付けたい!
と希望する人は非常に多いのですが、必要かと聞かれると 必要ない!と私は考えます
がん保険に通院特約は必要か? でも詳しく解説しましたが、意外に 通院する回数は少ない のがその理由です。
えー、でも骨折とか、ケガして通院するじゃん!
と、考える人が多いので通院特約に関心が高い人は後を絶ちません。ただ、勘違い している人が少なからずいます。
どんな勘違いなの?
それは 退院を伴わない と通院特約からお金が貰えないことです。
つまり、入院をしないと 通院特約からはお金は出ないのです。
通院特約の支払い条件を勘違いしているケースは、次の 2つ です。
- 入院していなくても通院しただけ
- 通院した分を無制限
でお金を受け取れると思っているケースです。
つまり、通院特約は制限が多いのにお金を受け取れる額は低いのです。
通院特約からお金を受け取ったとしても、特約保険料の元は取れない ことを次の記事で解説しているので読んでみて下さい。
きっと、やっぱり通院特約は必要ないわ!となりますよ。
貯蓄型
医療保険には 積立型 の商品があります。
ただ、がん保険と同じく加入年齢に制限があるので、希望しても
何歳 まで大丈夫なの?
保険会社によって条件は違ってきますが、
59歳 が限界だと覚えていて下さい。
掛け捨て型が悪い、積立型がよいという話では無いのですが、積立型に興味がある人は多いのに保険会社は二の足を踏んでます。
そう考えると、
積立型の保険に興味がある人は、次の記事で詳しく解説していますので、読んでみて下さい。
がん保険を題材にしていますが、医療保険も考え方は同じですよ。
女性疾病特約
男性には関係ない特約なのですが、女性に 1番人気 なのがこの 女性疾病特約 です。
しかし私は 必要ない派 です。
女性疾病特約とは、女性特有の病気で入院した場合に、基本の入院保障とは別にプラスしてお金を受け取れるもの です。
めちゃくちゃいいじゃん!
となりますが、そもそも女性特有の病気になった場合、基本保障である入院日額は受け取れます。
つまり、女性疾病特約を付加していなくても、入院時にお金は受け取れるのです。
ではなぜ保険会社は、女性疾病特約に対し力を入れているのか を次の記事で解説しているので、勘違いはないかを確認してみて下さい。
がん診断一時金特約
がんに対する備えに関心がある人は非常に多く、保険会社も力を入れています。
10年前 は、がん保険と医療保険を別々に備えるのがベストでしたが、今は医療保険に特約として付加するのが主流となっています。
そんながんに対するリスクを医療保険の特約としてカバーしてくれるのが、がん診断一時金特約 です。
がんを患ったときの一時金の重要性は、次の記事で詳しく解説していますが、私は 必要だ と感じています。
抗がん剤特約やがん通院特約は必要ないですが、がん診断一時金特約は 付加しておくべき でしょうね。
3大疾病一時金特約
3大疾病(さんだいしっぺい)って、ご存知ですか?
がん?糖尿?メタボ?
ん~~、近いのですが・・・・。
日本人が亡くなる原因の上位 3つの病名 の総称です。
3大疾病とは
- 癌(がん)
- 心筋梗塞(しんきんこうそく)
- 脳卒中(のうそっちゅう)
です。先程のがん診断一時金特約は、がんの時のみ受け取れる一時金 でした。
一方、3大疾病一時金特約 は、がん・心筋梗塞・脳卒中になった時に受け取れる特約です。
良さそうだし、備えたい!
ただ、がん診断一時金特約と3大疾病一時金特約には 細かな違い がありますので、次の記事の解説で確認しておいて下さい。
払込免除特約
では、最後のオプション(特約)である 払込免除特約 について解説します。
専門用語になりますが保険業界では P免(ピーメン) と呼ばれています。そして、どのような特約なのか想像できますか?
全く想像できません。
実は 3大疾病 が深く関わってきます。詳細は別記事で詳しく解説していますが、あなたが
- 癌
- 心筋梗塞
- 脳卒中
になった場合、所定の状態にあてはまれば 以後の保険料は払わなくてよい という特約です。
例えば、20歳 で医療保険に加入し 25歳 で乳がんになった場合、それ以降の保険料を一生涯払わなくて済む感じです。
しかも私は 払込免除特約は必要ない と考えています。もちろん自身の医療保険には付加してませんよ!
所定の状態や 3大疾病 の範囲は、保険会社によって異なることを次の記事で詳しく解説しているので必ず読んでみて下さい。
結論
医療保険で損をしないための特約(オプション)の選び方は 7つ の候補から、必要なものだけ備えることです。
次の 7つ が特約(オプション)リストです。
- 先進医療特約
- 通院特約
- 貯蓄型
- 女性疾病特約
- がん診断一時金特約
- 3大疾病一時金特約
- 払込免除特約
もちろん、全て付加しなくてもいいですし、複数の特約を組み合わせて付加してもいいですよ。
最後までお読み頂きありがとうございます。損をしないための医療保険の選び方 もそろそろ佳境に入って参りましたね。
次回は、医療保険の選び方で一番悩むがお金に直結する『 入院日額 』について、詳しく解説していきます。
保険料にも直結しますので、しっかりと自分の考えをまとめて下さい。もちろん、私が精いっぱいサポート致しますので、ご安心ください!