この記事では 掛け捨てじゃないがん保険がいいの?について解説します。
この記事を読むと、がん保険は積立タイプがいいのか、掛け捨てタイプがいいのかの答えに近づきますよ ^ ^
こんにちは、ファイナンシャルプランナー歴 20年、しんりゅう(⇒プロフィール)です。
がん保険に限らず保険には 積立型と掛け捨て型の2タイプ があり、どっちにすればいいのか?という悩みが保険選びにはつきまといます。
仕方ありません。持ち家がいいの?賃貸がいいの?という質問と同じです。
つまり 答えがない のです。
さらには、がんにならなければ 払ったお金が全額戻ってくるがん保険 の登場により、ますます悩む人が増えているのが現状です。
ただ、がん保険に限って言えば、払ったお金が全額戻ってくるがん保険の商品化は 1社 しかできていない現実を考えると、
逆に、保険会社のメリットは契約者のデメリット、保険会社のデメリットは契約者のメリット
の法則から考えると 積立タイプのがん保険はあなたにとっていい のかもしれません。
結局、どっちが正解なんだよ?
と、疑問の声が聞こえてくるので本記事では、積立型がいいのか?掛け捨て型がいいのか?に対する答えを 50歳 という年齢をポイントに解決していきます。
尚、がん保険には様々な特約を付加できるので、選択の連続が待っています!
そこで、特約ごとに詳しく解説している記事を1つのページにまとめているので、がん保険選びが全く進まない!という人は読んでみて下さい。
掛け捨てじゃないがん保険がいいの?
がんにならなかったら支払った保険料の全額が戻ってくる!と説明を受けたらどう感じますか?
とある保険会社のがん保険のキャッチフレーズになりますが、ターゲットは若者層 です。
- まだ がんにはならないかな?
- がんにならなかったら結局 損 でしょ?
そう考える人の割合が多い 20代から30代 に向けて、
がん保険を利用しつつ将来に向けての貯金を兼ねて、もしものがんに備えることができるのです。
がん保険で貯金?
じゃあ、いつ戻ってくるの?
戻ってくるのは 70歳 の時点です。だから老後の備えにもなるんです。ここまでの説明を聞く限り、
メリットしかないな~
と思わず言ってしまいそうですがデメリットも存在します。そこでここからは 積立型のがん保険のデメリット をみていきましょう!
積立型のがん保険のデメリット
デメリットは2つ!
1つ目
- 保険を途中でやめた場合に戻ってくるお金は 払ったお金より少なくなる ことです。
2つ目
- 保険を解約した場合と同様に70歳までにお亡くなりになった場合も戻ってくるお金は 払ったお金より少なくなる ことです。
ではデメリットを知ったうえで、もう一度メリットを確認しましょう!確認すると不思議に感じることが出てきますよ。
積立型のがん保険の不思議
積立型のがん保険のメリットは、がんにならなかった場合に払ったお金が戻ってくるという点でしたよね?
受け取った保険料の全額を将来返すなら、保険会社はどうやって儲けてる んだろう?
と不思議に感じる人が出てきます。
確かに思議ですよね?どうやって儲けているんでしょう?実は
顧客にとってのデメリットの上に保険会社の利益がのっていて、利益が出るから商品として成り立っています。
保険会社の狙い
- 預かったお金で運用できる
- 解約する人が一定数いる
ここまでの情報を聞くと、
- もう積立型にしようかなと感じた人
- いやいや途中で解約する可能性もあるから積立型はちょっとなと思った人
これから 掛け捨て型のがん保険のメリット・デメリット をお伝えするので、積立型と比べてみてください。
掛け捨て型のがん保険のデメリットとメリット
世の中にあるがん保険の多くは 掛け捨てタイプ です。
がんを患ったら払った金額以上にお金を受け取れます。逆に、がんにならなかったらそれまで払ったお金は戻りません。
究極にわかり易い保険のかたちではあります。
そして、がん保険は終身と定期どっちがお得?10年前は定期が人気!今は? の記事でお伝えした通り、
掛け捨て型のがん保険には10年ずつ保険料が上がっていくタイプと、一生涯上がらないものに分かれます。
どっちがいいの?
の答えは がん保険自体が値上がり傾向にある現状では、一生涯保険料が同じな終身がん保険がよいのではないか というのが私の考えです。
ただ積立型のがん保険が一方的にいいという訳ではないので、本記事で解説しているわけです。そこで
掛け捨て型のメリットは何なの?
と聞かれると
掛け捨てタイプのメリット
- 保険料を抑えられる
- 新しいがん保険ができたらいつでも見直しできる
- 保障の内容は積み立て型より充実している
になりますので、それぞれを細かく確認していきましょう!
保険料を抑えることができる
- 積立型と比べたら抑えられるのは当然なんですが、年々保険料は上昇傾向 にあるのは要注意です。
新商品にいつでも乗り換え可能
- がん保険は、新しいがん治療にあわせて次から次へと新商品がでます。健康であればその都度見直すことが可能な訳です。
例えば40年前のがん保険には、がんと診断された場合に受け取れる がん診断一時金 はなかったです。
がんで亡くなった場合にお金がもらえるものが主流でしたが、この10年はかなりのスピードで内容が充実してきて、下記のような
- 先進医療特約
- 抗がん剤特約
等ができてきました。それに合わせて保険を見直していくのであれば、それは今までに払ったお金が少ない掛け捨て型の方が良くなります。
じゃあ、逆に デメリット は何?
と聞かれれば以下でしょうね。
- がんにならなかった場合には、支払った保険料が 全額返ってこない掛け捨てになる 点です。
保険を解約した場合に全額じゃなくても 2割~3割 でも返金があれば嬉しい気分になるんですけどね。
50代からのがん保険の選び方
そして重要なポイントになってきますが、まずは数字を 1つ 覚えてください!
その数字は 50歳 という年齢です。
そこにジレンマがあって、50歳まで元気だった人は今まで掛け捨てのがん保険に入ってきたので、
やっぱりもったいなかったな~。だから結局、積立型のがん保険にしていたらよかったな~。後悔!
との理由で、積立型のがん保険を希望します。しかし現実は50歳以降ではもう掛け捨て型のがん保険しか持てません。
このジレンマが掛け捨て型がいいのか、積立型がいいのかという問題を複雑化しているのです。
今は保険料を抑えて、将来積立型に変更しようと考えているのであれば、体が健康な間に積立型を選択しておく方がいいかもしれません。
逆に積立型の保険をいつか解約するかもわからないと不安がある人は、掛け捨て型を選んだ方がいいかもわかりませんね。
結論
がん保険は積立型がいいの?掛け捨て型がいいの?
その答えに正解や不正解はありませんが、50歳という年齢を意識して考える ことは重要です。
なぜなら 50歳以上 の人は、がんにならなかったら払った保険料が全額戻ってくる、積立型のがん保険を選ぶことができない からです。
逆に、50歳未満の人は積立型も掛け捨て型も選択できます。
だから悩みます。いっそのこと 選べなければ楽 なのですが、そうもいきません。
そして私は2019年令和の時代には、積立型のがん保険がいい のではないかと考えます。
理由は、積立型のがん保険を保険会社が積極的に商品開発しないからです。
最後までお読み頂きありがとうございます。
積立型であっても掛け捨て型であっても、がん保険に付随させる特約の考え方は同じです。
特約は何をつけたらいいの?
に対する解決記事を一覧にしたまとめページがあるので、掛け捨て型か積立型かの結論が出た後に、利用してみてください。