女性疾病特約は、女性がかかりやすい疾病に対して保障を提供する保険の特約です。主に乳がん、子宮がん、卵巣がん、子宮体がん、子宮頸がんなどに対する補償が含まれています。必要かどうかについては、個人の状況によって異なりますが、以下のような点に注目することが重要です。
まず、家族歴や自身の健康状態に注意が必要です。家族に乳がんや子宮がんなどの疾患を持っている場合は、自分も発症する可能性が高いため、女性疾病特約の加入を検討する必要があります。また、過去に婦人科系の病気にかかったことがある場合も、再発するリスクが高いため、加入を検討する必要があります。
次に、健康保険や医療保険の補償内容に注目することが重要です。健康保険や医療保険では、がん治療や手術費用、入院費用などは補償されますが、特に先進医療については、自己負担が多くなる場合があります。女性疾病特約は、がん治療のための先進医療や抗がん剤治療に対して、補償を受けられるため、これらの治療に対する不安を解消することができます。
ただし、女性疾病特約は、保険料が高めになる傾向があるため、自分に必要な補償内容と、保険料とのバランスを考慮する必要があります。また、一度発症してしまうと、保険金の受け取りができない場合があるため、定期的な検診や予防にも注意が必要です。
女性疾病特約は、女性がかかりやすい疾病に対して保障を提供するため、必要な場合は加入を検討することが重要です。
ただし、個人の状況によって必要性が異なるため、保険料や補償内容などを比較検討し、自分に合った保険を選ぶことが大切です。
そこで本日は、医療保険に 女性疾病特約は必要なの?という疑問を解決していきます
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こんにちは、ファイナンシャルプランナー歴 20年、しんりゅう(⇒プロフィール)です。
20代~40代 の女性が医療保険を選ぶとき、圧倒的に関心を寄せるのが 女性疾病特約 です。
保険会社が女性疾病特約の 販売に力を入れている 様子は、パンフレットを見ればわかります。
ピンク色を基調に優しい雰囲気でアピールし
- 女性のためにできた医療保険
- 働く女性のための医療保険
- 女性の声から生まれた医療保険
など、通常の医療保険に 女性疾病特約を付加しただけ なのに、
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だって、女性疾病特約は必要なんでしょ?
と、多くの人が口を揃えていいます。特にお母親が娘様の保険を考えるとき、
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娘の保険 には女性特有の病気に対してしっかりとカバーできるものにしておきたい!
とのリクエストが入ります。
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ほら、やっぱり女性疾病特約はいるんでしょう?
・・・・。しかし、私の結論を先にお伝えすると
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女性疾病特約は 必要ない!です。
もちろん、妻の医療保険にも、娘の医療保険にも付加してません。付加しない理由は
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女性疾病特約ではない特約でしっかりとカバーできている からです。
そこで本日は、女性疾病特約は本当に必要ないのか?を解説していきます。
尚、医療保険に付加できる特約は、女性疾病特約以外にもたくさんありますが、次の記事に登場する特約だけでも覚えておいて下さい!
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女性疾病特約は必要か?
まず初めに 女性疾病特約がどのような内容 かをお伝えしましょう!
女性疾病特約とは
- 女性特有の病気で入院した場合に手厚い保障が受けられるもの
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手厚い保障?
いいんじゃないの?
となりますが、具体的には 入院時に受け取れる金額が通常より増える のです。
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ちなみに、手術をした場合も金額が増える保険商品もありますよ。
例えば、基本の入院保障が日額 5000円 だとします。その医療保険に女性疾病特約5000円を付加した場合、
女性特有の病気で入院したら 10000円 受け取れます。
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なるほど~。では 1つ 教えて下さい!そもそも女性特有の病気ってどんなのがあるんでしょうか?
実はたくさんあります。例えば次のような病気は、すぐにイメージできるはずです。
- 帝王切開
- 子宮筋腫
- 卵巣嚢腫
- 乳がん
- 子宮頚がん
主に子宮と乳房の病気ですね。
しかし、保険会社によっては女性疾病を定める規定が違うので、次のような病気も含まれる場合があります。
- 鉄欠乏性貧血
- 低血圧症
- 膀胱炎
- 甲状腺の疾患
- リウマチ
- 胆石症
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そんな病気も女性特有なの?
と感じる意外な病名もありますね。年々増えてる感じがします。
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では、上記の女性特有の病気を見て、やはり女性疾病特約を備えておこうと感じましたか?
やはり、備えておこうと感じますよね。だって 身近な病気 ですからね。ではなぜ私が
と言い切るか、その理由は次の 2つ です。
女性疾病特約が不要な2つの理由
1つ目 は、女性特有の病気であってもそうじゃなくても、1ヵ月に負担する医療費の上限額は決まっている からです。
次の記事で詳しく解説していますが、年収による差はあっても 高額療養費制度 があるので路頭に迷うことはありません。
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例えば、年収が370万円以下の世帯は、どんなに医療費がかかっても 57600円 でOKです。
370万円~770万円の世帯であれば、多くて10万円ほどです。
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でも 10万円払う のも大変です!
と感じますが、思い出して下さい!
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女性疾病特約は、あくまでも 追加でお金を受け取れる特約 です。
1月にかかる入院費が10万円だったとします。
入院の平均日数は20日ですから、10万円を20日で割ると 1日5000円 になります。
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つまり、1日5000円の費用を補うには、女性疾病特約を付加しなくても医療保険の基本保障入院日額 5000円で大丈夫 なんです。
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なるほど~、女性疾病特約を付加しなくても基本保障でしっかりカバーできているんですね。
2つ目 の理由は、女性疾病特約の内容をあまり 理解しないまま加入する人が多い 点です。
では、質問です。
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女性疾病という言葉を聞くと、どのような病気を想像しますか?
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えーーー、子宮頚がん や 乳がん!
と答える人が多いですが、よく考えてみて下さい!
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全て、女性特有の がん なんです。
もちろん、男性の乳がんもありますが、がんをイメージする人が多いです。
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あっ、そっか!何かわかった気がする!
やっと、理解してくれたようですね。
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つまり、がんに対する保障があれば、女性特有の病気は 安心 なんです。
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帝王切開や子宮筋腫だったら1日5000円の基本保障があれば大丈夫ですし、がんを患った時はがん保険からお金がもらえるので大丈夫なんですね?
その通りです。
女性疾病特約はあくまでも入院した場合に1日5000円多くもらえるだけです。
一方、がん診断一時金特約はがんと診断されたら 50万や100万 を受け取れます。
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1日入院して5000円なら、100日入院してもたったの50万です。
それなら、がんと診断された時に 50万円 をすぐに一括で受け取りたくないですか?
尚、がんをしっかりと保障してくれる がん診断一時金特約 については、次の記事で詳しく解説しています。
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では最後に 1つ 質問です。
なぜ保険会社は女性疾病特約をアピールするのでしょうか?
女性疾病特約は儲かるの?
保険会社が女性疾病特約に力を入れてアピールする理由は 儲かるから です。
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なぜ儲かるの?支払いが多そうなんだけど
おそらく特約を付加してもらった時点で保険会社は儲かる特約保険料を設定しています。
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つまり、特約さえ付加してもらえればいい のです。
では、どのようにして付加してもらえるように戦略を練っているかというと
あまりしていません。
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どういう意味?
実は、何もしていなくてもパンフレットさえ手元に届けば 付加率は高いから です。付加率が高い理由は次の 2点 です。
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勘違い?
そうです。女性疾病特約に対しての勘違いが根強くあるんです。まず 1つ目 は
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あー、それそれ!私も思ってた。いやまだ思ってる(笑)
実は、意外に多いんですよね。だから、もう一度言いますね。
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女性疾病特約は、医療保険の基本保障である入院日額の 追加でお金を受け取るもの です。
では、続けましょう。女性疾病に対する勘違い 2つ目 は
と思っている点です。手術が伴うからお金がかかりそうなイメージなんですが
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帝王切開は 普通分娩とは違い、健康保険が使える ので高額療養費制度の対象になるんです。
ひと月にかかる医療費の上限が決まっているので、普通分娩よりお金はかかりません。
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つまり、帝王切開になってしまった時のために、女性疾病特約を付加する 必要はない です。
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知らなかった・・・。
結論
医療保険に女性疾病特約を付加するべきかどうかに対する答えは 必要ない と私は考えます。
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女性疾病特約はあくまでも 入院日額の上乗せになるだけ なのがその最大の理由です。
女性特有の病気であってもそうじゃなかったとしても 1ヵ月 に負担する医療費の上限額は決まっていますので
そして、女性疾病=乳がん・子宮がんと考えている人も多く、がん保障と医療保険がごちゃごちゃになっています。
乳がんや子宮がんが心配で保険でカバーする場合は、あくまでも がんに対するリスクなのでがん保障があれば充分 なのです。
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女性疾病特約を付加しないと、女性特有の病気を患ったときにお金が出ないというのは 間違い ですよ。
最後までお読み頂きありがとうございます。医療保険に付加する 特約(オプション)は他にもたくさんあります。
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ぜひ、医療保険で損しないための選び方『 オプション編 』の記事を読んでみて下さい。
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尚、女性疾病と密接に関係する がんに対する保障 についても、本ブログ『 ほけんの読みもの 』で記事にしています。
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