この記事では 入院日額はいくら必要なの?について解説します。
こんにちは、ファイナンシャルプランナー歴 20年、しんりゅう(⇒プロフィール)です。
医療保険の選び方の中で、月々の保険料に最も影響を与えるのが、入院時に1日あたりお金をいくら受け取りたいか?という『 入院日額 』です。
たとえば
- 1日1万円 は欲しい!
- いや、5000円でいいだろう。
- いったい平均はいくらなの?
と、入院日額の設定ほど悩むものはありません。
というのも、入院した場合にどれだけの費用がかかるのかは 家庭によって全然違う からです。
年収によって違うんでしたよね?
はい!その通りです。だから 一般論はあっても正解はない んです。
尚、医療保険やがん保険の考え方は、次の記事で一覧にしています。自身の考え方がまとまるので、ぜひ参考にして下さい。
参考 医療保険の選び方まとめ
参考 がん保険の選び方まとめ
医療保険の入院日額はいくら必要なの?
入院した場合に1日あたり現金をいくら受け取りたいの?という非常にシンプルな問いかけをされると悩む人がいます。
いや、絶対悩みます!だって平均もわからないし、入院の経験がなければ 基準さえ想像できません から
月々の保険料がわからないから、選びようがないよ~。
という意見も正解でしょう。ただ、結論としては
高額な入院日額が必要ない理由は、次の記事でも触れていますが 入院した場合に退院までの期間が非常に短い のは、現代の特徴です。
だって、2018年の平均入院日数は 約19日 ですよ。
もっと長いのかと思ってた・・・
尚、19日間の入院で医療費がいくらかかるか は 入院したらいくらかかるの?返ってくるお金の確認も忘れずに! の記事で解説しています。
そして
- 結局いくらにすればいいの?
- 5000円が平均ですか?
- やっぱり 1万円がいい の?
- 3000円でいいんじゃない?
などバラバラな意見がたくさん出てきますが、その最大の理由は
それぞれの 年収によって負担額は変わってくる からです。
入院日額と年収の関係
年収によって違うって、具体的にはどんな感じなの?
医療費と年収の目安
- 年収が370万円未満の人は 57600円
- 年収が770万~370万円の人は 10万円
- 年収が770万円以上の人でも 20万円 を大幅に超えることはない
一方、我々が1番入院する時って年金世代になった 65歳以上 ですよね。そこでまた質問!
その時の年収ってどれくらいをイメージしますか?
年金だからないかなぁ~。
300万いかないよね?
そうなんです。
65歳以上の人は収入が年金だけになってしまうので、所得が増えません!
だから医療費の上限額は 6万円 もいかないわけです。
では、平均入院日数の19日を使って6万円を割ってみましょう!
60000÷19=3157
計算し出てきた『 3157 』という数字が 1日あたりの医療費になる わけですね!
えっ、低いですね。
そうなんです。意外に医療費はかかりません。
じゃあ、年金世代ではなく、現役世代ではどうなるの?
770万~370万円の世帯の医療費の平均を 10万円/月 と仮定すると
100000÷19=5263
になります。
つまり、入院費は1日5000円あれば十分なのです。
でも、入院費って医療費以外にも色々かかってきません?
はい!
では、医療費以外にかかってくるであろう費用を確認していきましょう!
入院した場合にかかる4つの費用
入院時にかかる費用は 4つ に分かれます。
まずは 医療費
年収によって負担額は違ってきます。だから、入院日額は 3000円~5000円あれば大丈夫だ とお伝えしましたが
実は入院した場合にかかる費用は 他にもある んです!何だと思います?
- 個室代?
- 手術代?
- 給与の保障?
ほぼ正解です!ちなみに手術代は医療費に含まれますよ。実は次の 3つの費用 が医療費とは別にかかってくるんです。
- 食費
- 個室代
- 交通費などの雑費
医療費は1日3000~5000円あれば充分なんですが、食費だけは医療保険でカバーしてもらう方が安心 です。
確かに、入院時は食べることだけが楽しみですからね(笑)
一方、個室代や雑費に関しては個人差があるので
ところで、食事代はいくらぐらいかかるんでしょうか?
病院食の費用は、1食あたり460円。1日あたり1200円程 です。
つまり3000円~5000円の医療費と1200円の食事代を足せばいいわけです。
以上の点を考慮しても 入院日額は5000円で充分 だと私は考えます。
えっ、でも雑費もかかるんでしょう。5000円より7000円ぐらいあった方がいいんじゃないの?
確かに5000円では足らない可能性もあります。それでも 入院日額は5000円でいい と発言する私には
根拠が2つ ありますので、今からお伝えます!
入院日額が5000円で十分な2つの理由
入院日額の金額を上げると 保険料はUP します!
例えば、入院日額5000円を入院日額10000円に変更した場合、どれくれいUPするかというと
単純に 倍 です。
割引とかあるんだと思ってた!
多少の割引はありますが、倍近くになります。
つまり、支出と収入のバランスの問題 になってきます。
そのバランスが絶妙に取れるのが 入院日額5000円 なのです。
ポイント①
- 入院日額の金額は上げたいが、上げると月々の保険料支払いも UP する
- 収入と支出のバランスを絶妙に取れるのが入院日額 5000円
入院日額と手術代
ではここからは 入院日額が5000円でいい 2つ目 の理由 をお伝えします。
それは医療保険からは入院日額とは別に手術代も出るからです。
手術代?手術したらもらえるのは当たり前なんじゃないの?
1ヵ月にかかる医療費には上限があるというお話はしましたよね?
57600円や10万円という金額ですが、この金額の中には病院に払う手術費用も含まれています。
手術費用が含まれた金額を入院日額でカバーしても 5000円 なんですよ。
ここ大事なのでもう一度言います!
入院日額5000円は、手術費用を含めた金額で考えてます。
一方、手術をした場合は
次の記事で解説していますが、医療保険から受け取れる手術代は入院をしたか、しなかったかで金額が違ってきます。
ただゼロになることはありません!
つまり、入院日額5000円のケースで10日間入院したのなら
- 入院費 5000円×10日=50000円
- 手術代 5000円×10倍=50000円
合計 10万円 受け取れるわけです。
ポイント②
- 手術を伴う入院の場合、医療保険から入院日額とは別に手術代が受け取れる
結論
医療保険の選び方で月々の保険料に最も影響を与える入院日額の金額は
1万円も必要なく 5000円で良い と私は考えます。
年収が 370万円未満 の世帯は、医療費がどれだけかかっても1ヵ月の上限額は 57600円 。
あとは食費代の1200円を足した金額を医療保険でカバーできれば問題ありません。
つまり年収が370万円未満であれば入院日額の金額は5000円もあればOKです。
次に年収が370万円~770万円のサラリーマン世帯を見てみましょう!
1カ月にかかる医療費の上限額は多くて 10万円
10万円を平均入院日数19日で割り食事代を足すと5000円を超えてきます。
じゃ~、入院日額は7000円くらいあった方がいいんじゃない?
となりますが、私はそれでも5000円で良いと考えています。
入院日額と手術代の両方からお金を受け取れるので路頭に迷うことはないでしょう。だから私は誰かが医療保険を選ぶ際
入院日額は5000円で良いと伝えています。
尚、医療保険やがん保険の考え方は、次の記事で一覧にしています。自身の考え方がまとまるので、ぜひ参考にして下さい。
参考 医療保険の選び方まとめ
参考 がん保険の選び方まとめ
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