本日は 空き家の火災保険の選び方と注意点 を解説します。この記事を読むと、空き家にかける火災保険を安くできるかもしれませんよ ^ ^
こんにちは、ファイナンシャルプランナー歴 20年、しんりゅう(⇒プロフィール)です。
今まで人が住んでいたのに突如だれも住まなくなった住宅ってありますよね?
いわゆる 空き家 と呼ばれる建物なんですが、空き家になってしまう原因は様々で
- 両親が住んでいたのにもう暮らさなくなった
- 誰かに貸していたのに借り手がいなくなった
- 家が古くなり使える状態ではなくなった
誰も住んでいない住宅が増えていく現実を、田舎に住む私でさえ日に日に感じています。
一方、次のような声をもらう時があります。
「 誰も住まなくなった 」と保険会社に伝えたら、火災保険を強制的に解約させられた!
「 両親が亡くなってもう誰も住んでいない 」事実を話したら、保険の種類が変わって保険料が高くなった!
共済で火災に備えている人は、上記のようになるケースが特に多いみたいですよ。
しんりゅうさん!なぜ強引に解約させられたり、保険の種類が変わるんですか?
実は 空き家になった建物には住宅用の保険をかけることができない んです!
喫茶店や飲食店、塾だったり教室、工場だったり事務所と同じです。たとえ人が住むための建物であっても空き家はダメなんです。
そこで本日は空き家に対する次の 3つの疑問 について引き続きお伝えします。
- 空き家のリスクをカバーできる火災保険はあるのか?
- 保険料は高いのか?
- 安くできる方法はないのか?
空き家に火災保険は加入できる?【全労災は無理】
しんりゅうさん!そもそも空き家に火災保険をかけることはできるの?
答えは できます!しかし、空き家の事実を告げると、引き受けてくれる保険会社は激減します
もちろん保険会社にとってリスクが高いのが理由ですが、そのような状況下でも引き受けてくれる保険会社は存在しますから安心して下さいね
私の経験上 1社だけだった のはここだけの話です。
1社だけ?少ないですね。逆にこれだけ少ないとニーズが多そうなんですが、保険会社はしないんですね。
はい!それだけ保険会社にとってリスクが高いというわけですが、お客様にとってはリスクに 備えるべき保険 ですね。
空き家の火災保険の値段は高い?
次に空き家にかける火災保険料は、住宅用の火災保険より高いのか?を解説します。
空き家の火災保険って実際のところ高いんですか?
はい!住宅用の火災保険と空き家用の火災保険は、根本的に火災保険の種類が違うので、値段が違います!
もちろん 空き家用が高い です!
火事や盗難のリスクが高いという理由もありますが、保険料が高くなる最大の理由は 建物の老朽化にある と私は考えます。
建物が古いというだけで保険料が高いんですね
空き家じゃなくても 古いだけで高い です!
特に 昭和56年 よりも前の建った建物になると、長期で引き受けてくれる保険会社はかなり少なくなりますよ。
例え住宅であっても古い建物なら加入できる保険会社が少ないのに、そのうえ空き家となれば加入できる保険会社が絞られます。
よって、火災保険料は高くなります。
ポイント①
- 空き家の火災保険料は高くなる
空き家の保険となる条件
じゃあ、しんりゅうさん!保険会社に 空き家じゃない!と伝えて、加入したらダメなの?
それは問題になります。というか大問題です。いざという時に保険からお金がおりません!
しかし、空き家なのかそうでないかは 保険会社の解釈が違う ので、伝え方によっては空き家じゃなくても大丈夫なケースがあるんですよ
結果、住宅用の火災保険で加入が可能なら保険料が安くなってラッキーでしょ?
なお、建物自体が山奥にあり、電気も水道もガスも通っておらず、数年に1度くらいしか様子を見に行かないケースは空き家です(笑)
逆に、次のような状態ならその可能性は上がりますよ ^ ^
- 3日に1回くらいは家の中に入り掃除をする。電気も水道もガスも通っているので、今すぐにでも生活を始めることもできる
- 料理もできるキッチンがあり寝るスペースもあるが毎日住む人がいないだけの状態
上記のような状態の建物であれば 空き家ではなく住宅とみてくれる かもしれません!
ただ、上記の状態が空き家かどうかの判断は保険会社によって違うので 注意が必要 ですよ
ポイント②
- 限りなく住宅用の建物に近い空き家であることをアピールし保険会社に尋ねること
空き家の火災保険は誰に相談すると安くなるの?
空き家でも加入できる火災保険はありますか?
と、あなたが保険の営業マンに聞いてしまえば、おそらく空き家での火災保険の見積もりになってしまいます。
そして保険会社に直接尋ねてしまうと保険会社はリスク回避のために断言することを嫌がります。
ネットで資料請求をしても空き家だと告げるとだめでしょう!
逆に、空き家であっても今現在がどのような状態になっているのかをしっかりと聞いてくれる担当者なら
私には担当者がいません!
すみません。生命保険の担当者はいても火災保険の担当者はいないという人は多いですよね。
そこで可能性が高まるのは、大型商業施設やショッピングモールに店舗を構える 保険の相談窓口 を利用することです。
なぜなら保険ショップは複数の保険会社を取り扱っているので、空き家でも住宅物件で見てくれる保険会社を親身になって探してくれるから。
ポイントはあくまでも 空き家を強調するのではなく、次のような内容で問合せしてみること!
まとめ
ポイント①
- 空き家の火災保険料は高くなる
ポイント②
- 限りなく住宅用の建物に近い空き家であることをアピールし保険会社に尋ねること
ポイント③
- 週に何日かは家の掃除もするし、電気も水道もガスも通っているので生活もできる。誰かが近いうちに住む予定もあるなら住宅用の火災保険で大丈夫な保険会社があると聞いたんだけど探してもらえないですか?と保険ショップで尋ねる
保険料を安くできる空き家の火災保険が見つかれば【激レア】ですよ!
最後までお読み頂きありがとうございます。
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