この記事では、医療保険で損をしないための選び方『 1入院日数編 』をお伝えします。
こんにちは、ファイナンシャルプランナー歴 20年、しんりゅう(⇒プロフィール)です。
入院したら一体いくらかかるの?
と不安になり 治療費の心配 をする人は多くいるのですが、
入院したら退院まで何日ぐらいかかるんだろう?
と 入院日数に対して心配 する人は意外に少ないです。ましてや答えを知っている人はいません。
でも、医療保険を考える上で、1入院日数の選び方 は非常に重要なんです。
なぜなら、病気やケガが原因で入院した場合の平均入院日数が、年々下がってきている からです。
満足いく金額が受け取れないなら、必要以上に保険で備えなくてよい となるわけです。
必要以上に保険で備えるということは、医療保険で損することになるので、
本記事でまとめている 1入院日数の選び方 をしっかりと理解して下さい。
そこで本日は、1回の入院で最大で何日間保険でカバーできれば安心なのか に対する答えを解説していきます。
業界用語を使ってまとめると、1入院支払い限度日数 をどのように決めるかということです。
ちなみに 結論 を先にお伝えすると、
ある条件さえクリアしていれば 60日 で十分でしょうね。
尚、入院が長引いたり短かったとしても 負担しなければいけない1ヵ月の治療費の上限額 は決まっています。
入院したらいくらかかるの?
については、次の記事で詳しく解説していますので、
入院時にかかる費用は高額になるんじゃないか?
と心配している人は先に読んでみてください。
1入院支払い限度日数とは?
2018年の平均入院日数は 19日 だとお伝えしましたね。
では、医療保険でカバーしてもらう選択肢は、どのような日数になっているのでしょうか?
実は、細かく分かれていて 7つ 以上の選択肢があるんですよ。
7つ も?多すぎだよ!
となりますが、意外にも選択では悩みませんよ。
2019年から医療保険を選び始める人は ラッキー ですね。昔はかなり悩んでいましたから。
1入院支払い限度日数 を決める選択肢は次の 7つ です。
- 30日
- 60日
- 120日
- 180日
- 360日
- 730日
- 1000日以上
当然、限度日数が長くなれば長くなるほど、月々の保険料は高くなっていきますが、どの日数を選択すべきだと思いますか?
どれなんだろう?病気によって違う んだろうなあ?
と悩んだ人は素晴らしい感覚です。あなたの想像通り病気によって入院日数は変わります。
では病気別の平均入院日数を見てみましょう!
入院日数の平均は 19日 だったのですが、病気の種類によって違ってきます。例えば、
- がん 40日
- 脳卒中 90日
- 結核 70日
- 糖尿病 30日
- 心疾患 20日
といった具合に病気によって変わってきます。
結局どうしたらいいの?
となりますが、
実のところ 医療保険で何日カバーしてもらえたら安心 なんでしょうね。
医療保険と1入院限度日数
ここ数年、医療保険における1入院支払い限度日数の 考え方は大きく変化 してきています。
変化?どういうこと?
実は、各保険会社が独自で支払い条件を充実させてきています。
10年前は脳卒中で病気で倒れた場合、平均で 100日程 入院するケースがあったので、
1入院支払い限度日数の選び方は 120日型を選択する人が多かった です。
一方、2019年は 60日型や30日型 で備える人が増えています。
- 保険料が安いから
- 平均入院日数が短くなった
というのも原因で間違いないのですが、大きな理由は別にあるんです。それは
特定の病気って何?
実は、日本人が入院した場合に長引くであろうと言われている次の 8つ です。
- がん
- 脳血管疾患
- 心疾患
- 糖尿病
- 高血圧
- 肝疾患
- 腎疾患
- 膵疾患
上記 8つの病気 で入院した場合、日数制限がなくなる保険会社の登場により、
1入院支払い限度日数の 考え方が変わった のです。
無制限になる病気が拡大したことにより、60日型 を選ぶ人がほとんどになったわけです。
医療保険と3大疾病
実は、入院日数が無制限になる病名が増えたと同時に、3大疾病 の範囲も変わってきています。
3大疾病って何?
3大疾病とは 日本人が亡くなる原因の病気上位 3つ のことです。
- がん
- 急性心筋梗塞
- 脳卒中
が主流だったのですが、2019年の3大疾病 とは、次のように表現されます。
- がん
- 心疾患
- 脳血管疾患
がんは変わらないんですが、心筋梗塞は心疾患、脳卒中は脳血管疾患と変化しています。
詳しくは次の記事にまとめていますが、重要な部分なので必ず違いを理解しておいて下さい。
医療保険と交通事故
1入院日数の平均は 19日 だとお伝えしましたが、やはり長引くケースもあります。
何だろう?糖尿 かな?
いや、がん かな?
もちろん、病気が原因で長引くケースもありますが、
正解は 交通事故 です。
バイクで走行中に怪我をして、両足骨折 をした場合などは 120日 を超えるケースもあります。
120日 を超えるケースがあるなら、1入院日数を長くしておかないと!
と、感じてしまうんですが、意外に交通事故が原因による入院費用で 困っている人は少ない んです。
何で?!
となりますが、冷静に考えてみてください!
自動車保険 があるんですよ。
もちろん、被害者の場合は相手の自動車保険から保障されるのですが、自身の自動車保険さえしっかりしておけば、
結論
医療保険を賢く選ぶなら 1入院限度日数 は 60日 を選択しましょう。
保障内容が昔に比べてより充実しているのが理由です。具体的には、
- がん
- 心疾患
- 脳血管疾患
- 高血圧
- 糖尿病
- 肝疾患
- 腎疾患
- 膵疾患
などの病気が原因で入院した場合、限度日数は無制限 になり、どれだけ入院してもよいというわけです。
つまり、これから医療保険を選ぶ場合、1入院限度日数の数字だけでなく内容もしっかりと確認 しないといけませんね。
ただ、全ての保険会社の商品が無制限になるわけではありませんよ。
本記事を最後までお読み頂きありがとうございます。損をしないための医療保険の選び方もこの記事で 3回目 となりました。
次回はいよいよ 医療保険にどのような特約を付加していくのか を考えます。特約の種類は非常に多いですが、次の記事でまとめています。
尚、医療保険の選び方まとめページは次の記事です。医療保険選びに失敗しないように、下から順番にチェックして下さい!