この記事では、がん保険は終身がおすすめなのか?定期なのか?を解説します。
この記事を読むと、がん保険の 保障期間 をどうすべきかがわかりますよ。
こんにちは、ファイナンシャルプランナー歴 20年、しんりゅう(⇒プロフィール)です。
本ブログ『 ほけんの読みもの 』では、がん保険の選び方を 4記事 に分けて解説してきましたが
本日解説する内容は がん保険選びの中で最も重要なポイント になっています。
とうとうがん保険選びの最重要部分に差し掛かってきたわけでが、いったい重要ポイントとは何なのでしょう?
実は 保障期間をどうするかの選択 が重要なポイントなのです。あなたがどのような選択をするかで支払い保険料は 2倍以上 違ってきます。
2倍以上もですか?
はい!
ただそれだけ重要なポイントだというのに、選択肢は たったの2つだけ なんです。
がん保険のタイプ
- 10年間と期間を定めて保障してくれる 10年更新タイプ のがん保険
- 一生涯保障してくれる 終身タイプ のがん保険
どっちがいいんでしょうね?どう思います?
当然、どちらのタイプも メリット・デメリットはある のですが
そこで本記事では、これからがん保険を選ぶのであれば 10年更新なのか、それとも終身を選ぶべきなのか という疑問を解決していきます。
尚、抗がん剤特約 を付加するべきかどうかは、前回まとめています。
がん保険は終身がおすすめ?メリット・デメリット
まず初めに10年更新タイプと終身保障タイプの メリット・デメリット を確認しましょう。
10年更新のがん保険 とは
- 10年間だけ現在の保障内容と同じ保険料で加入できる商品
- 10年後には保障を継続できるが 保険料はUP する
メリット
- 月々の保険料を抑えることができる
- 10年ごとに時代にあった最新のがん保険を持てる
- 解約になった場合、それまでに払うお金が少ない
デメリット
- 20年以上がん保険に加入した場合、保険料の支払いが多くなる
- 10年ごとに保険料がUPする
- 一生涯継続することはできない
終身がん保険 とは
- 現在の保障内容と保険料が一生涯変わらず続いていく商品
メリット
- 月々の保険料は一生涯変わらない
- 20年以上がん保険に加入するのであれば、トータル保険料は安くなる
デメリット
- 見直しが前提なら保険料がもったいない
- 保障内容を変えにくい
では、以上のメリット・デメリットを整理しながら、どちらを選択すべきかを考えてみましょう!
20代でがん保険は必要なのか?
私自身、ファイナンシャルプランナーとして20年以上活動しています。
その中で 保険の相談も2万時間以上行ってきた ので、保険会社が次から次へと販売してきたがん保険の歩みを知っています。
ざっと 20年以上 はみてきましたね。そして自身の行動を振り返ってみると
20年前と10年前と現在では 重要なポイントととして伝える内容も選び方も変化 しています。
ではどのように変わっていったのでしょうか?例えば20年前、10代や20代の人に
がんにはまだならないでしょう?
と言われても、
いやいや年齢は関係ないよ!とは心の底から思えませんでした。
どこかで 20代ならまだがんにはならない よね?と思う自分がいたわけです。
なぜなら、10代でがんを患う人もいますし、20代であれば驚きもありません。特に女性であれば10代~20代でがんを発病する人は多いです。
もちろん、命に別条はなく元気に暮らし、ご結婚されお子様も誕生されていますよ。
だからこそ、私は 年齢を言い訳にする のはやめました!
そして、保障期間についても同じことが言えます。考え方が変わってきている のです。
がん保険のおすすめも変化中!
例えば10年前なら
がん保険は次から次へと新しい商品が出てくる。だから10年に1度くらいは、時代にあったがん保険を備えた方がいいのではないか?
と伝えてました。しかし2019年、がん保険が置かれている状況は変わり保険会社は内容を悪いように変えてきています。
時代にあった最新のがん保険のようにCMなどで宣伝していますが違います。
改悪 です!
えーーー、どのような 改悪 なの?
と言われれば 保険会社が儲かる商品 に変えてきています。がん保険が保険会社の重荷になってきているのが理由ですね。具体的には
詳しくは がん保険に診断一時金は必要かを考える!特約保険料のUPは確定か? の記事で述べていますが
一時金を支払う可能性のリスクが上昇傾向にあるからです。
ただ、大事なことですが 保険会社にとってのリスクは購入者にとってのメリット です。
つまり、10年前に購入したがん保険の方が内容も良く保険料も抑えられている というケースが多くなっているのです。
だから、がん保険選びを時代背景から考えた場合、
2019年は一生涯保障のがん保険を持つのがベスト
ではないかと考えます。ここまではかがでしたでしょうか?
保障の違いはわかったけどやっぱり 気になるのは保険料 なんだよな~。保険料を比べて判断したい!
とのリクエストも多いので、続いては 月々の保険料から 10年更新タイプがいいのか、終身タイプがいいのかを判断してみましょう!
がん保険は値上がりしてるの?
まず、がん保険は 年齢を問わず保険料が値上がり傾向にあること を覚えておいてください。
理由は簡単 保険会社が辛い からです
逆に、後払いとなる 通院特約や抗がん剤特約は値下げ傾向 にあります。
保険料の値上げが予想される 診断一時金の重要性 は がん保険に診断一時金は必要かを考える!特約保険料のUPは確定か? の記事で解説していますが、
多くの人がこの診断一時金の重要性に気づき始め、通院や入院特約よりもしっかり備えておきたいと考える人が増えているのが現状です。
さらには、10年前にがん保険を加入した人の保険料が、10年経過後に更新を迎えると 倍 ぐらいになっているんです。
倍になった保険料を目の当たりにすると、
10年前から一生涯にしておけばよかったよ!
と心情的にはなってしまうものです。だからこそ、今後保険料の値上がりが予想されるがん保険においては、
保険料が一生涯変わらずがんの保障も継続してくれる 終身タイプを備えておくべき だと感じはしないでしょうか?
まとめ
がん保険の保障期間は 10年タイプと一生涯タイプ に分かれます。
どっちのタイプがいいの?
実はその答えの元となる考え方は、時代とともに変わり続けます。そして2019年、令和の時代にがん保険を選ぶのであれば
一生涯保障をしてくれる 終身がん保険 を選ぶべきです。
なぜなら がん保険の保険料がさらなる値上げが予想される からです。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
本記事でお伝えした がん保険の保障期間をどうするか?という疑問は、がん保険選びの根底に位置するものです。
言わば 最重要項目 です。
様々な特約をどうするかも大切ですが、保障期間をどうするかは最重要ポイントなのです。
まずは、保障期間(定期・終身)をどうするか?を考えたうえで、どのような特約をつけるかを選んでみてください。
尚、特約に関してはまとめ記事で一覧にしているので、気になる特約から読んでみて下さい。