この記事では 先進医療特約は後払いなのか、それとも直接払いなのか に対する答えを解説していきます。
こんにちは、ファイナンシャルプランナー歴 20年、しんりゅう(⇒プロフィール)です。
先進医療って聞くと、高額な治療費がかかるイメージがありますよね?だから
その費用を保険でカバーできたらいいな~。
と考える人がいます。逆に、医師 の人たちは意外や意外、
必要ない!
とおっしゃるケースが多く、不思議に感じます。
なぜなんだろう?
医師免許を持っていない私が 先進医療の効果 を述べることはできませんが、治療にかかる 費用は高い ことだけは断言できます。
なぜなら 健康保険が使えない からです。
以前、がん保険に先進医療特約はつけるべきかどうか について記事にしています。
記事中でお伝えした通り先進医療とは 保険がきかない治療の中で厚生労働大臣が認可を与えた病院で行われる医療技術のこと なのです。
病院も限られ、治療の内容も決まっている。だから、厚生労働大臣が認可を与えた病院でしか先進医療を名乗ってはいけません。
さらに、保険証が使えない(保険がきかない)ということは、治療費の全額をあなたか、あなたのご家族が負担しなければいけないのです。
高いものだと 300万円の費用 がかかる先進医療もあります。
300万円の費用を保険でカバーできたらいいと思いませんか?
と保険会社がアピールしたので、多くの人が内容もよくわからないまま加入しました。一方、
月々の保険料は高いんでしょ?
と想像する人が多いのですが、意外や意外、月々 100円~300円 で備えることができるので、多くの人が安易に加入しました。
そこで本日は、健康保険が使えず高額な先進医療の治療費を、全額カバーしてくれる先進医療特約は 後払い なのかどうかを解説します。
先進医療特約の盲点
先進医療にかかる費用は 生命保険でカバーできている から
安心、大丈夫!
と安易に思っている人は多いです。確かに安心かもしれませんが、実は 盲点がある ことをまずはお伝えしますね。
あなたが加入中の先進医療特約は 後払いなのか、直接払いなのか なんて気にも留めてないですよね?
私は知らなかったです。きっと、知っている人の方が少ないでしょう。
では、世の中にある先進医療特約は、後払いと直接払い どちらが多い と思います?
えっ、後払い の何が不都合なの?
健康保険を使う普通の入院費用や手術費用なら後払いでも何の問題もないでしょう。
入院したらいくらかかるの?
に対する答えを 入院したらいくらかかるの?返ってくるお金の確認も忘れずに! の記事で詳しく解説していますが、
私自身も先進医療の支払いを体験し 自ら痛みを伴うこと によって、初めてことの重要性に気が付いたのです。
ポイント
- 先進医療特約に加入することにより、高額な費用を全額カバーできた安心感から、特約の内容をしっかりと把握できていない!
先進医療特約が後払い給付だった場合のプレッシャーは大!
何度も言いますが、先進医療特約は基本 後払いになる ことをまずは覚えておいて下さい!
病院にまずお金を支払って、後日保険会社に請求し、お金を受け取る流れです。
それ、普通の流れじゃないの?
と感じるかもしれませんが、先に払う金額が 300万 だったらどうでしょう?
必ず返ってくる保証があるなら、貯金から出したり親戚に借りることもできます。
でも、病院に 300万 を払った後に返ってこなかったらと想像してみて下さい。
かなりのプレッシャーになりません?
私ごとではありますが、義母の治療費 100万円を立替え、先払いした当初は何も気が付かなかったのですが、
カード明細がまわってきたときには生きた心地がしませんでした。
日に日に、保険会社が払ってくれなかったらどうしよう?というプレッシャーに押しつぶされていました。
ポイント
- 保険会社が確実に後で払ってくれる保証がない状態での 立替え払い はかなりのプレッシャーになる。
厚生労働省が定める先進医療の中に白内障の治療もある
私の事例をもう少し詳しく説明します。
2019年現在、先進医療特約において 最も請求が多いのが白内障に対する手術 です。両眼で100万円の技術料がかかります。
詳しくは 厚生労働省のホームページ にも載っていますので、一度 14項 を見て下さい!
というのが載っています。両眼とも手術をしたならば 100万円 の持ち出しになるわけですが、
何も考えていなかった私は、義母の治療費を自分の クレジットカード で払いました。
そして後日、先進医療特約から100万円を返してもらえばいいかと軽く考えていたのです。
クレジットの請求が回ってくる頃には、確実に保険からお金が戻ってきているだろうと安易に考え、とった行動でしたが
お金が戻ってこないプレッシャーは、徐々に私の身に押し寄せ少なからず動揺していました。
結果として、問題なく支払われ大丈夫だったんですが、この出来事は今も ファイナンシャルプランナーの浅はかな失敗 として伝えています。
先進医療特約の直接払いサービスとは?
しかし、そんなプレッシャーから私を解放してくれる 魔法のサービス が存在していたのです。それが先進医療特約の
直接払いサービス
です。私が利用することができなかった先進医療特約の直接支払いサービスついて、先程の体験談を例に出して説明します。
私の義母が白内障の治療で先進医療を受けたとき支払いは 100万円 でした。もちろん、保険には加入しているのでお金は返ってきます。
すみません。言い間違い です。
お金は後で返ってくる はず です!
一方、この 立替え払いが必要ない 先進医療特約が存在するのです。
先払いでは無いですが、立替え払いが必要ないのは安心ですよね。
これから先進医療特約を選ぶのであれば、直接払いサービス が充実している保険会社を選ぶべきです。
尚、直接払いができるかどうか各医療機関のHPを見ると載っていますよ。
例えば、がんに対する先進医療で有名な メディポリス国際陽子線治療センター のHPには、沢山の保険会社の名がありますね。
結論
先進医療特約は基本 後払い ですが、治療費の立替がいらず病院に直接払ってくれる、直接支払いサービス を導入する保険会社が増えています。
つまり、あなたが先進医療を受ける病院によっては 立替が必要な後払い給付になるケース がまだまだ多いわけです。
先進医療の種類は 100種類 と言われているので、直接払いサービスが使える方が珍しいぐらいなんですよ。
例えば 300万円 の費用がかかる 陽子腺治療 や 重粒子線治療 などに対しては 医療施設と保険会社の提携が進み 直接払いサービスが使える医療機関 が増えています。
結果、先進医療特約は基本 後払い ですが、費用が高額になる 陽子線治療や重粒子線治療 は、直接支払いサービスが受けられる特約を選びたいものですね。
最後までお読み頂きありがとうございます。
先進医療特約について 必要なのかどうか については別記事で、詳しく解説しているので本記事と合せて読んでみてください。
さらには、なぜ先進医療にかかる費用は高額になるのかという疑問は 高額療養費制度 について理解できる
入院したらいくらかかるの?返ってくるお金の確認も忘れずに! の記事で詳しく解説しているので読んでみてください。