先進医療特約は後払い?直接払いとの違いをFPが体験談で解説 | ほけんの読みもの
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先進医療特約は後払い?直接払いとの違いをFPが体験談で解説

よくある質問

「先進医療特約に入っているから安心!」

そう思っていたのに、いざ治療を受けたら先に100万円を自分で立て替えなければいけなかった——。これが先進医療特約の見落とされがちな「盲点」です。

また、かつて先進医療特約の請求件数でダントツだった白内障手術(多焦点眼内レンズ)は、2020年4月から先進医療の対象外になっています。特約に入っていても白内障では使えない、という事実を知らない方が今もたくさんいます。

この記事では、FP歴20年のしんりゅうが実体験をもとに「後払い」と「直接払い」の違い、そして先進医療の現状をわかりやすく解説します。

📌 この記事でわかること

  • 先進医療特約が「後払い」と「直接払い」どちらが多いか
  • 後払いの場合に起きるプレッシャーの実体験
  • 白内障が先進医療から外れた経緯と、今どうなっているか
  • 現在の先進医療で件数・費用が多い治療とは
  • 直接払いサービスの選び方
しんりゅう
しんりゅう

こんにちは、ファイナンシャルプランナー歴 20年、しんりゅう(⇒プロフィール)です。

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先進医療特約とは?月100〜300円で備えられる高額費用への備え

先進医療とは、厚生労働大臣が認可した病院でのみ実施できる、健康保険が使えない高度な医療技術のことです。健康保険が使えないため、治療費は全額自己負担になります。

治療によっては300万円以上の費用がかかるものもあり、それをカバーするために作られたのが先進医療特約です。月々100〜300円程度という低価格で付けられることもあり、多くの人が加入しています。

ただし、この特約には多くの人が見落としている重大な注意点があります。

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先進医療特約の盲点:後払いが基本

先進医療特約の給付方法には「後払い」と「直接払い」の2種類があります。そして、世の中の多くの特約は後払いが基本です。

給付方式 流れ 立替えの有無
後払い(多数派) ①病院に治療費を自分で支払う
②後日、保険会社に請求
③給付金が振り込まれる
⚠️ 必要
直接払い ①保険会社が病院に直接支払う
②患者の立替え不要
✅ 不要

普通の入院・手術費用の立替えなら大きな問題にはなりません。ただ先進医療の場合、立て替える金額が数十万〜数百万円になることがあります。

FPしんりゅうの実体験:100万円を立て替えたときのプレッシャー

私自身、義母の治療費として先進医療の費用100万円をクレジットカードで先払いした経験があります。当時は「後で保険から返ってくるだろう」と軽く考えていました。

しかしクレジットの明細が届いたころには、思わぬプレッシャーに押しつぶされそうになりました。

⚠️ 「もし保険会社が払ってくれなかったらどうしよう」——先進医療の治療費を先払いしても、保険会社が必ず支払ってくれる保証はありません。請求が通るか確定するまでの間、この不安は思いのほか大きなストレスになります。

結果として問題なく給付金は支払われましたが、この体験はFPとして大きな反省になっています。特約の給付方式を確認していなかったことが原因でした。

知らないと損!白内障は2020年4月から先進医療の対象外

かつて先進医療特約の請求でダントツ1位だったのが、多焦点眼内レンズを用いた白内障手術(水晶体再建術)でした。両眼で約100万円の技術料がかかるため、先進医療特約を使えば実質無料になるとして非常に注目されていました。

しかし、2020年4月1日から、この手術は先進医療の対象から除外されました。今では先進医療特約を使うことができません。

白内障手術は今どういう扱い?

先進医療から外れた後、白内障の多焦点眼内レンズ手術は「選定療養」という枠組みに移行しました。

区分 内容 先進医療特約の対象
手術の技術料 健康保険が適用される ❌ 対象外
多焦点レンズ代(差額) 自費負担(片眼20〜40万円が目安) ❌ 対象外

選定療養では手術自体は保険が使えますが、多焦点レンズの差額代は自費になります。両眼で平均的に60〜80万円程度の負担がかかるとされています。先進医療特約は使えないので注意してください。

今の先進医療、何が多い?

白内障が抜けた後、先進医療の実施件数を大きく変えたのは不妊治療がん治療の2分野です。

件数が多い:不妊治療の先進医療

2022年4月に不妊治療が保険適用になったことに伴い、不妊治療の周辺技術が先進医療として多数認定されました。令和5年度(2022年7月〜2023年6月)で最も実施件数が多い先進医療は「タイムラプス撮像法による受精卵・胚培養」で、年間約79,700件にのぼります。

費用が高額:がん治療の先進医療

高額な先進医療として代表的なのは、がん治療の陽子線治療・重粒子線治療です。1回の技療費が200〜300万円以上になることもあります。これらは特定のがん・部位については2024年の診療報酬改定で一部が保険適用になりましたが、それ以外の部位・症例については引き続き先進医療として高額費用がかかります。

治療 特徴 技術料の目安
タイムラプス撮像法(不妊治療) 件数が最多。比較的費用は低め 数万円程度
陽子線治療(がん) 正常細胞への影響が少ない放射線治療 約250〜280万円
重粒子線治療(がん) ピンポイントでがん細胞を破壊 約300〜320万円

陽子線・重粒子線治療のような高額治療では、直接払いサービスに対応した特約を選ぶことが特に重要です。

直接払いサービスが充実した特約を選ぼう

先進医療特約を選ぶ際に確認すべき最も重要なポイントが、直接払いサービスへの対応です。

✅ 直接払いサービスとは

あなたが対象の医療機関で先進医療を受けると、保険会社が医療機関に直接費用を支払ってくれる仕組みです。患者本人が高額を立て替える必要がなくなります。

ただし直接払いサービスにも限界があります。

  • すべての医療機関・治療で使えるわけではない(提携医療機関のみ)
  • 先進医療の種類は現在約80種類あるが、直接払いが使えるケースは限られる
  • 治療前に医療機関と保険会社の両方に確認が必要

💡 陽子線・重粒子線治療など費用が特に高額になる治療については、直接払いサービスに対応している保険会社・医療機関が増えています。治療を検討する際は、受診予定の医療機関が直接払いに対応しているかを事前に確認しましょう。

まとめ:先進医療特約の「常識」は変わっている

  • 先進医療特約の給付方式は後払いが基本。高額な立替えが発生することがある
  • 白内障(多焦点眼内レンズ)は2020年4月から先進医療の対象外。先進医療特約では対応できない
  • 現在の先進医療は不妊治療(件数が多い)とがん治療(費用が高額)が中心
  • 陽子線・重粒子線治療など高額治療では直接払いサービスへの対応確認が必須
  • 加入済みの先進医療特約が直接払いに対応しているか、一度確認してみよう

特約の内容は「加入した時点」と「今」で変わっていることがあります。白内障のように、かつては対象だったものが対象外になるケースもあります。年に一度は自分の特約内容を見直してみることをおすすめします。

しんりゅう
しんりゅう

最後までお読み頂きありがとうございます。

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