「鍼灸治療を続けているが、保険から給付金は出るの?」
結論から言う。鍼灸(針灸)治療は、原則として医療保険や共済の「手術・入院給付金」の対象外だ。ただし例外があり、「保険適用の鍼灸治療(医師の同意書つき)で入院が伴う場合」など、条件次第で一部給付されるケースがある。
鍼灸治療と医療保険の基本的な関係
民間の医療保険や共済の給付金は「入院」「手術」を対象にしているものがほとんどだ。鍼灸治療は通院で行われることがほとんどであり、「手術」にも「入院」にも該当しないため、給付金が出ないケースが基本になる。
| 治療の種類 | 健康保険の適用 | 民間医療保険の給付 |
|---|---|---|
| 病院・クリニックでの鍼灸(医師の治療として) | 適用される | 入院・手術を伴う場合は給付可能性あり |
| 鍼灸院での施術(健康保険適用あり) | 医師の同意書が必要な疾患のみ適用 | 通院のみ→ほぼ給付なし |
| 鍼灸院での施術(保険適用なし・自費) | 適用されない | 給付なし |
健康保険が適用される鍼灸治療とは
鍼灸治療に健康保険が適用されるには、以下の条件がそろう必要がある。
- 対象疾患であること:神経痛・リウマチ・頸腕症候群・五十肩・腰痛症・頸椎捻挫後遺症の6疾患が対象
- 医師の同意書が必要:かかりつけ医や整形外科医に「鍼灸治療の同意書」を書いてもらう必要がある
- 同一の疾患について医師の治療を受けていないこと:同じ症状で病院にも通っていると保険適用が認められない
この条件を満たした場合、健康保険の適用(3割負担)で鍼灸治療を受けられる。しかし民間医療保険・共済の給付については別の問題だ。
民間医療保険・共済からの給付が出るケース・出ないケース
| 状況 | 民間医療保険 | 共済(府民共済など) |
|---|---|---|
| 鍼灸治療による通院のみ | 給付なし(通院特約がある場合でも対象外が多い) | 給付なし |
| 鍼灸が原因で入院した | 入院給付金の対象になる場合がある | 入院給付の対象になる場合がある |
| 鍼灸治療と同時に他の疾患で入院・手術 | 入院・手術の給付対象になる(鍼灸とは別) | 同上 |
鍼灸治療費の自己負担と備え方
保険適用外の自費鍼灸の場合、1回あたり3,000〜8,000円程度が相場だ。月に4〜8回通うとすると月12,000〜64,000円になる。この費用を医療保険や共済でカバーするのは難しい。
現実的な備え方としては:
- 健康保険適用の鍼灸:対象疾患かどうかを主治医に確認して同意書を取る
- 貯蓄で対応する:通院費は保険でなく生活費・貯蓄から支出する前提で家計設計する
- 鍼灸師との費用交渉・回数の最適化:定期通院は費用がかさむため治療効果と頻度のバランスを見直す
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まとめ
- 鍼灸治療は原則として民間医療保険・共済の「入院・手術給付金」の対象外
- 健康保険が適用される鍼灸(6疾患・医師の同意書あり)でも、民間保険の給付は通院だけなら出ない
- 鍼灸による入院(まれなケース)は入院給付金の対象になる場合がある
- 自費鍼灸の費用(月1〜6万円)は保険でカバーできないため、貯蓄や生活費から対応が基本
- 給付されるかどうかは保険会社・共済に直接確認するのが確実
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