「火災保険の水災補償って、つけた方がいいの?外してもいい?」
水災補償は火災保険の中で最も保険料が高い補償のひとつです。そのため「外して保険料を安くしたい」と考える方も多いですが、安易に外すと台風・大雨の際に大きな後悔をすることになります。
この記事では、FP歴20年のしんりゅうが、戸建てオーナーが水災補償の必要性を判断するための3つの基準と、賢い選び方を解説します。
そもそも「水災」とは何を指すのか?
火災保険における「水災」とは、以下のような災害による損害を指します。
- 台風・豪雨・融雪などによる洪水・高潮
- 大雨による土砂崩れ(土砂災害)
- 川の氾濫による床上浸水・床下浸水
ただし、支払いには条件があります。一般的に「床上浸水または地盤面から45cmを超える浸水」、もしくは「損害額が保険金額の30%以上」といった基準を超えないと保険金が出ません。
また「水濡れ」は水災とは別の補償です。給排水設備の事故や他の部屋からの漏水は「水濡れ補償」でカバーされるため、混同しないようにしましょう。
水災補償を判断する3つの基準
基準① ハザードマップで浸水リスクを確認する
水災補償が必要かどうかを判断する最も重要な基準は、自宅のある地域の浸水リスクです。
国土交通省が提供する「ハザードマップポータルサイト」では、住所を入力するだけで洪水・内水・高潮・土砂災害の各リスクを確認できます。
ハザードマップで確認すべき4項目:
・洪水浸水想定区域(河川が氾濫した場合の浸水範囲)
・内水浸水想定区域(大雨で排水が追いつかない場合)
・高潮浸水想定区域(海に近い地域)
・土砂災害警戒区域(山・崖に近い地域)
これらのリスクが「低い」と判断できる地域であれば、水災補償を外す選択肢があります。一方、いずれかのリスクが「中〜高」であれば、水災補償は必須と考えてください。
基準② 建物の1階の地盤の高さを確認する
同じ地域でも、建物の1階の地盤面の高さによってリスクが変わります。
- 周囲より地盤が低い(擦り鉢状の地形)→ 浸水リスクが高い
- 周囲より地盤が高い・小高い丘の上 → 浸水リスクが低い
- 川や用水路が近くにある → 浸水リスクが高い
ハザードマップ上はリスクが低くても、実際の地形によってリスクが異なることがあります。自宅周辺の地形をよく観察してみましょう。
基準③ 過去の浸水履歴を調べる
自治体によっては、過去の浸水実績をマップで公開しています。「(市区町村名)浸水実績」で検索すると見つかることがあります。
また、近所の方に「この辺で浸水したことはありますか?」と聞いてみるのも有効です。過去に一度でも浸水した地域は、再び浸水するリスクが高い傾向があります。
水災補償をつけた場合の保険料の差は?
水災補償の有無による保険料の差は、地域・建物の規模・構造によって異なりますが、年間1〜3万円程度変わるケースが多いです。
火災保険の保険料区分は、水災リスクに応じて地域ごとに設定されており(1〜5等地)、リスクが高い地域ほど水災補償の保険料が高くなります。リスクの低い地域では、水災補償を外すことで保険料をかなり抑えられます。
水災補償を外してもいいケース・外してはいけないケース
✅ 外してもいいケース
- ハザードマップでリスクが低い
- 海・川から離れた内陸部に住んでいる
- 小高い丘や台地の上にある
- 周囲より地盤が高い
- 2階以上にしか居住スペースがない
❌ 外してはいけないケース
- 川・用水路・海の近くに住んでいる
- ハザードマップで浸水リスクあり
- 過去に周辺で浸水したことがある
- 地盤が低い・擦り鉢状の地形
- 1階に重要な家財・設備がある
近年の水災被害の現実
気候変動の影響で、近年は「これまで浸水したことがなかった地域」でも浸水被害が発生するケースが増えています。
損害保険料率算出機構のデータによると、水災による保険金支払いは年々増加傾向にあり、特に台風・豪雨による被害が顕著です。「うちは大丈夫」という過信は禁物で、ハザードマップを定期的に確認する習慣をつけることをおすすめします。
迷ったら「水災補償あり・なし」両方で見積もりを
水災補償の必要性に迷っている方は、まず「水災あり」「水災なし」の両方で保険料を見積もってみましょう。
保険料の差額が年間数千円程度であれば、リスクに備えてつけておくことをおすすめします。一方、差額が年間2〜3万円と大きく、ハザードマップでも低リスクと判断できる場合は、外すことを検討してもいいでしょう。
まとめ:ハザードマップを見てから判断しよう
水災補償が必要かどうかを判断する3つの基準をまとめます。
- ハザードマップで浸水リスクを確認する
- 建物の1階の地盤の高さを確認する
- 過去の浸水履歴を調べる
この3つを確認してから、水災補償を付けるかどうかを判断しましょう。迷ったら、まず「水災あり・なし」両方の見積もりを取って保険料の差額を確認するのが一番です。
PR
🌊 水災あり・なし、両方の保険料を比べよう
保険スクエアbang! 火災保険
最大15社41商品を一括比較・無料・最短2分
✅ 補償内容を自由に設定して比較できる
✅ 戸建て・新築・築古すべて対応
※戸建て専用サービスです
