「戸建ての火災保険って、どれを選べばいいの?」
住宅購入時に勧められるまま加入している方や、更新のタイミングで「本当にこれでいいのか?」と迷っている方は多いです。
火災保険は商品によって補償内容も保険料も大きく異なります。選び方を間違えると、いざというときに保険金が出なかったり、逆に払いすぎていたりすることも。
この記事では、FP歴20年のしんりゅうが、戸建てオーナーが火災保険を選ぶときに確認すべき6つのポイントを解説します。
戸建ての火災保険は「マンション・賃貸」と何が違う?
戸建て住宅の火災保険を選ぶ際、まず知っておきたいのが「戸建て特有のリスク」があるということです。
マンションや賃貸と比べて、戸建てには以下のようなリスクが集中します。
- 台風・強風による屋根・外壁の損傷(直接風雨を受ける)
- 水災リスク(1階が地面に近いため浸水しやすい)
- カーポート・塀・門扉などの付属設備のリスク
- 隣家への延焼責任(失火法により通常は免除されるが、重大な過失がある場合は例外)
これらのリスクに備えられているかどうかが、戸建て向け火災保険を選ぶ際の大前提になります。
ポイント① 補償内容を自分でカスタマイズできるか
火災保険の商品には大きく2種類あります。「パッケージ型」と「自由設計型(カスタマイズ型)」です。
共済系(県民共済・JA共済・全労済など)の火災保険はパッケージ型が多く、補償内容を細かく選べません。一方、民間の保険会社の火災保険は自由設計型が主流で、必要な補償だけを組み合わせられます。
戸建てで特に選択を検討したい補償:
・風災補償(台風・強風)→ 戸建ては必須
・水災補償(浸水・洪水)→ ハザードマップで確認して判断
・破損・汚損補償 → 子どもがいる家庭は検討
・個人賠償責任 → 比較的安く付けられるのでおすすめ
水災補償は地域のハザードマップを確認して、浸水リスクが低い地域なら外すことで保険料を抑えられます。一方、台風リスクは全国共通で高いため、風災補償は外さないのが基本です。
ポイント② 「新価(再調達価額)」で契約しているか
火災保険の保険金の計算方法には「新価(再調達価額)」と「時価」の2種類があります。
時価とは「築年数を考慮した今の建物の価値」のことで、年数が経つほど評価額が下がります。火事で全焼したとき、時価評価だと再建費用に全然足りない保険金しか出ないケースがあります。
💡 具体例
築20年の木造戸建てが全焼 → 再建費用:2,500万円
時価評価での保険金:約600〜800万円
新価評価での保険金:約2,500万円
→ 差額1,700万円以上が自己負担になる可能性があります
現在の民間の火災保険は新価契約が主流ですが、古い契約や共済では時価評価のままになっているケースも。契約内容を必ず確認しましょう。
ポイント③ 地震保険をセットにするか
火災保険と地震保険は別物です。地震・噴火・津波による被害は、火災保険だけでは一切補償されません。
日本は地震大国であり、地震保険の加入は戸建てオーナーにとって真剣に検討すべき問題です。地震保険は民間の火災保険に付帯する形で加入でき、保険金額は建物の評価額の30〜50%が上限となります。
共済系の火災保険では、国の地震保険と組み合わせることができないため、この点でも民間の火災保険が有利です。
ポイント④ 保険料だけで比べない
「とにかく安い保険を選びたい」という気持ちはわかりますが、保険料だけで比べるのは危険です。
保険料が安い商品は、補償内容を絞っていたり、支払い条件が厳しかったりするケースがあります。同じ補償内容で比べたときに、どの会社が最もコスパが良いかを確認することが大切です。
そのためには、複数社で同じ条件の見積もりを取り、補償内容と保険料を横並びで比較するのが一番確実です。
ポイント⑤ 割引制度を活用できるか
民間の火災保険には、条件によって保険料が割引される制度があります。見落としがちですが、うまく活用すると数万円単位で変わることも。
- オール電化割引:ガスを使わないため火災リスクが低い
- 耐震割引:耐震等級1〜3に応じて最大30%割引
- 築年数割引:新築・築浅ほど保険料が安い傾向
- 長期一括払い割引:一括払いで割引になる
- ノーロス割引:一定期間保険金を受け取っていない場合の割引
複数の割引が適用できる場合、保険料が大幅に下がることがあります。見積もり時に確認してみましょう。
ポイント⑥ 付属建物・カーポートも補償対象か
戸建てには建物本体の他に、カーポート・物置・塀・門扉などの付属設備があります。これらが補償対象に含まれているかどうかは、保険会社によって大きく異なります。
台風でカーポートが吹き飛んだり、塀が倒れたりするケースは実際によくあります。補償対象に含まれていれば保険金が出ますが、含まれていなければ全額自己負担です。
共済系の火災保険では付属設備がほぼ補償対象外になっているケースが多いため、この点も確認ポイントのひとつです。
まとめ:比較なしで選ぶのが一番のリスク
戸建て向け火災保険を選ぶときに確認すべき6つのポイントをまとめます。
- 補償内容を自分でカスタマイズできるか
- 「新価(再調達価額)」で契約しているか
- 地震保険をセットにするか
- 保険料だけで比べていないか
- 割引制度を活用できるか
- 付属建物・カーポートも補償対象か
一番大切なのは「比較してから選ぶ」ことです。同じ補償内容でも、会社によって保険料は数万円以上変わることがあります。まずは無料の一括見積もりで相場を確認してみましょう。
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