外貨建て保険にはいくつかのデメリットが存在します。
為替リスク:外貨建て保険は外国通貨での保険契約であり、外国通貨の価値変動によって保険金の支払い額が変わる可能性があります。したがって、為替リスクを考慮して契約を検討する必要があります。
契約書の難解さ:外貨建て保険は複雑な契約書になっていることが多く、細かいポイントがわかりにくい場合があります。また、外国語で書かれた契約書を理解する必要があるため、言語の壁にぶつかる可能性があります。
手数料が高い:外貨建て保険は手数料が高く、保険料に加算される場合があります。手数料が高いため、保険金の受取額が減少する可能性があるため、契約前に注意深く検討する必要があります。
国内での保険金支払いに制限がある:外貨建て保険の場合、保険金の支払いが海外の銀行口座にしかできない場合があります。そのため、日本国内での支払いができない場合があります。
保険金の受取りに時間がかかる:外貨建て保険の場合、保険金の支払いに時間がかかることがあります。これは、外貨建ての契約であるため、為替レートの確定や海外の銀行との手続きに時間がかかるためです。そのため、保険金の必要性が急を要する場合には、外貨建て保険は不適切な場合があります。
以上が外貨建て保険の主なデメリットです。そこで本日は 外貨建て保険は本当におすすめなの?についてお答えします。
この記事を読むと、外貨建て保険のメリットとデメリットが分かり、あなたの 資産の目減り を食い止めることができますよ ^ ^
ちなみに、ファイナンシャルプランナー歴 20年 の私しんりゅうは、外貨建て保険に一切加入していません。
その理由は本記事の結論となってしまうのですが、私は別に 保険会社を儲けさせるために積み立てをしたいわけではないから です。
逆に、保険会社を我々がうまく使うべき!
そこで本日は、保険会社を今最も潤している商品(外貨建て保険)について、そのリスクやデメリット・メリットをまとめます。
外貨建て保険の口コミ【メリット】
外貨建て保険のメリットは1にも2にも 金利が高い ことです。保険の金利は預金金利とは意味合いが違いますが、単純に
保険に預けたお金が増えて返ってくる率が、日本円で積み立てるよりも外貨建てで積み立てる方が高い!
逆にそれ以外のメリットはありません。
つまり、マイナス金利が続く2019年では、保険でお金を増やしたいのなら外貨建て保険を選択するしかないわけです。
やっぱり少しでも増やしたいです!
しかし、デメリットは当然あるので今から順番にお伝えしましょう!
外貨建て保険の口コミ【リスクやデメリット】
外貨建て保険のデメリットは、ズバリ手数料が高いこと!しかも手数料を取られる機会が多いというのが最大のデメリットです。
手数料が取られる機会が多いってどういうことですか?
はい!手数料を払う回数が多い ということです。
例えば、次のようなケースで元本から手数料が削られていきます。
- 日本円⇒外貨に交換するとき
- 外貨を保険商品に預けるとき
- 途中で解約したとき
- 保険金を日本円で受け取るとき
- 貯まったお金を分割で受け取るとき
- 保険会社が損する市場になったとき
外貨建て保険の預け入れ手数料は高い!
外貨建て保険で最もわかり易い手数料に、外貨建て保険に預けた瞬間に天引きされるものがあり
1000万円を預けようとすると、預けた瞬間に 80万円 ほど天引きされます!
80万円も?
そうなんです!
円と外貨の為替差と外国債で運用してこの80万円を取り返して初めてスタートライン
株や債券で1000万円を運用し 80万円 を取り返すのとは訳が違います!
外貨建て保険の解約控除と為替手数料
その他にも、1000万円を預けた瞬間には控除される手数料はないけど、一定期間解約したらマイナス になる外貨建て保険もあります。
そして、外貨建て保険にお金を預け入れるには、日本円を米ドルや豪ドルに変換しなければいけません。すると、また手数料がかかります。
保険会社にとっては、その都度 為替手数料 を取れるわけです。
さらに、積立期間終了後に貯まったお金を日本円で受け取る場合も、預入通貨を日本円に交換しないといけないので 為替手数料 が取られます。
保険会社は自分たちのお金ではなく、お客様のお金を右から左へ流すだけで手数料を最大で 2回~3回 取れます!
日本円で預かる場合は、運用できるできないではなく、保険会社が手数料を何度も受け取れないわけです。
あなたが外貨建て保険で積み立てを始めると、あなたのお金を運用するのではなく、右から左へとただ流用するだけで保険会社は儲かるわけです。
ドル建て保険をすすめる理由
なぜ、保険会社や銀行、さらには保険代理店までドル建て保険をおすすめするのでしょうか?
利益を生む商品だからでしょ?
実は今からお話しすることが、外貨建て保険がなぜ 保険会社にとって利益を生む商品 なのか、ということの答えになります。
まずあなたのお金を右から左にする移すことによって、手数料が取れる仕組みなことはご理解頂けたと思います。
そして、次に出てくるのが 運用の面でお客様にリスクを背負わせている保険会社がある ということです!
そもそも外貨建て保険とは、お客様の大切な日本円の資産を外貨に換え、その外貨を使って預け入れ先の国債を買い利益を積み上げるわけです。
例えば米ドルに投資をすると、アメリカ国債を買います。
(例)米ドル建ての場合
- 日本円⇒米ドル⇒アメリカ国債⇒利益
ポイントは、保険会社のお金で買うのではなく あなたのお金で買うこと 。あなたのお金で買うのに手数料を保険会社に払ってます。
そして、ここからが重要なので熟読して欲しいのですが
日本国債の金利よりアメリカ国債の金利が高いから、外貨建て保険は金利が高く人気商品です!
これからアメリカ国債の金利が下がれば、金利がよい時に購入した国債の価値が上がるので、あなたの保険に貯まっているお金は増えます。
逆に、アメリカ国債の金利が上がると今の金利( 3% )で買った国債の価値は低くなるので、解約した場合に戻ってくるお金は減ります。
この歪みを保険会社がカバーするのではなく契約者であるあなたが、マイナスになれば補填をしてプラスになれば一部を還元 してもらいます。
マイナスは全て契約者、プラスは一部だけ還元ですね。
さらに為替の影響も関係するので、円高円安どちらになろうと保険会社は痛まないように、あらゆるリスクを契約者に背負わせた商品が外貨建て保険です!
『銀行に預けても増えないから、外貨建ての保険商品を使うと増える。だから預けよう!』と言う単純な話ではないですね。
上記の理由から私は、保険会社を儲けさせるために長期間の積み立てを拘束されるのが嫌なので、外貨建て保険に加入していません!
外貨建て保険のメリットは、日本円で預けるよりも少し増える というメリットだけですよ。
最後までお読み頂きありがとうございます。
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