「府民共済の生命共済、保険料が安いって聞いたけど、デメリットはないの?」
保険料が安いのは事実だ。しかし「安さには理由がある」のが保険の世界。府民共済の生命共済は補償の設計に弱点があり、それを理解せずに加入すると、いざというときに想定より保険金が少なかったというケースになりやすい。この記事では元保険販売員として、府民共済生命共済の弱点を正直に整理する。
府民共済の生命共済とは?
府民共済・都民共済・道民共済・県民共済は、各都道府県が運営する総合保障型の共済だ。医療共済と生命共済が一体になっている商品が多く、月2,000〜4,000円程度の保険料で死亡保障と医療保障をまとめてカバーできる。
低価格が最大の魅力だが、保険会社の商品と比べると補償の厚みに大きな差がある。
府民共済の生命共済のデメリット4つ
| デメリット | 内容 | 影響度 |
|---|---|---|
| ① 死亡保障が少ない | 死亡時の支払い上限が数百万円〜1,000万円程度。民間定期保険の数千万円と大差がある | ★★★ |
| ② 65歳以降に補償が大幅縮小 | 多くの共済は65歳以降の死亡保障が半額以下になる。老後の備えとして機能しにくい | ★★★ |
| ③ 終身保障がない | 共済は「期間更新型」のため生涯保障できない。85〜90歳で保障が終了する設計が多い | ★★☆ |
| ④ 先進医療・三大疾病の保障が薄い | がん・心筋梗塞・脳卒中などの三大疾病に対する上乗せ補償がなく、治療が長引くと不足する | ★★☆ |
一番の問題は「65歳以降の保障の薄さ」
府民共済の生命共済は、若い世代(30〜40代)が割安に保険料を払える設計になっている。しかし60代・70代になると事情が変わる。
例えば都民共済「総合保障2型」の場合:
- 18〜64歳:死亡保障 400万円(事故)/ 200万円(病気)
- 65〜69歳:死亡保障 100万円(事故)/ 100万円(病気)
- 70〜74歳:死亡保障 50万円(事故)/ 50万円(病気)
65歳を境に保障が5分の1になる。葬儀費用の100〜200万円すら賄えない水準まで落ちる場合がある。「老後の生命保険として共済に入っている」という方は、この点を必ず確認してほしい。
府民共済 vs 民間生命保険の比較
| 比較項目 | 府民共済(生命共済) | 民間生命保険(定期型) |
|---|---|---|
| 月額保険料 | 2,000〜4,000円 | 1,000〜5,000円(補償額・年齢による) |
| 死亡保障額 | 最大1,000万円程度 | 数千万円〜1億円まで設定可能 |
| 65歳以降の保障 | 大幅縮小(5分の1程度) | 終身型なら一生涯変わらない |
| 保障の柔軟性 | プランが固定 | 補償額・期間を自由に設定できる |
| 三大疾病の対応 | 特約なし(薄い) | 特約で追加可能 |
府民共済が向いている人・向いていない人
向いている人:
- 20〜40代で保険料を抑えながら最低限の保障を確保したい
- 貯金が十分にあり、保険は「補完」として使いたい
- 民間保険との組み合わせで使う予定がある
向いていない人:
- 扶養家族がいて万が一のときに大きな保障が必要な方
- 60代・70代以降も手厚い保障が必要な方
- がんなどの長期治療リスクに備えたい方
子どもが小さい30〜40代が府民共済だけで死亡保障を確保しようとすると、保険金額が圧倒的に足りないケースが多い。「共済の保険料を払いながら別に生命保険にも入っている」というのが現実的な姿だ。
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まとめ
- 府民共済の生命共済は保険料が安いが、死亡保障額が民間保険より大幅に少ない
- 65歳以降に保障が5分の1以下になるケースがある。老後の備えには使いにくい
- 終身保障がなく、85〜90歳ごろに保障が終了する設計が多い
- 三大疾病・先進医療への対応が薄く、重病時の長期治療には不十分になる
- 20〜40代の「保険料を抑えながら最低限の補完保障」としては機能するが、それだけで十分とはいえない
