「火災保険と共済って、何が違うの?」
共済系の火災保険(県民共済・JA共済・全労済など)は掛け金の安さから人気がありますが、民間の火災保険と比べると補償内容に大きな差があります。
「安いから」という理由だけで共済を選んでいる方は、いざというときに後悔するかもしれません。この記事では、FP歴20年のしんりゅうが両者の違いを徹底的に解説します。
そもそも「共済」と「保険」は何が違う?
まず根本的な違いを押さえておきましょう。
民間の火災保険は、損害保険会社が提供する商品で、金融庁の監督下に置かれています。営利を目的として運営されており、商品の自由度が高いのが特徴です。
共済は、組合員同士が助け合う非営利の仕組みです。県民共済・JA共済・全労済(こくみん共済coop)などがあり、それぞれ異なる法律(生活協同組合法・農業協同組合法など)に基づいて運営されています。
この仕組みの違いが、補償内容や掛け金の差に大きく影響しています。
【一覧表】火災保険と共済の主な違い
| 比較項目 | 民間の火災保険 | 共済(県民・JA・全労済) |
|---|---|---|
| 掛け金・保険料 | 補償によって異なる | ◎ 安い傾向 |
| 補償のカスタマイズ | ◎ 自由に設計できる | △ パッケージ型が多い |
| 自然災害の補償 | ◎ 充実している | △ 補償上限が低い |
| 地震保険との組合せ | ◎ 付帯できる | ✕ 付帯できない |
| 保険金の評価方法 | ◎ 新価が主流 | △ 時価評価もある |
| 付属建物の補償 | ◎ 対象になることが多い | △ 対象外が多い |
| 個人賠償責任 | ◎ 特約で安く付けられる | △ 付けられない場合も |
共済が有利な点:掛け金の安さ
共済の最大のメリットは掛け金の安さです。非営利運営のため、民間保険会社のような利益を乗せる必要がなく、同程度の補償内容でも掛け金が安くなる傾向があります。
また、余剰金が出た場合に「割戻金」として組合員に返金される仕組みもあります。
ただし「安い=得」とは限りません。補償内容が弱ければ、いざというときに足りなくなる可能性があります。
民間の火災保険が有利な点:補償の充実度
民間の火災保険の強みは補償内容の充実度と自由度です。
① 地震保険が付けられる
共済では国の地震保険と組み合わせることができませんが、民間の火災保険には地震保険を付帯できます。日本の地震リスクを考えると、これは大きな差です。
② 新価で契約できる
民間の火災保険は新価(再調達価額)での契約が主流です。全損時に再建費用相当の保険金を受け取れます。
③ 自然災害への補償が充実している
台風・水害・雪災などの補償上限が高く、実際の被害額に近い保険金を受け取れます。
④ 個人賠償責任を安く付けられる
特約として個人賠償責任保険を安く付けられます。マンションでの水漏れ事故なども含め、日常のあらゆるリスクをカバーできます。
「共済は安いから得」は本当か?
共済の掛け金が安い理由のひとつは、補償の上限が低く設定されているからです。
たとえば、台風で屋根が全損した場合、修理費が500万円かかるとしても、共済では補償上限が低くて200万円しか出ないケースもあります。残り300万円は自己負担です。
一方、民間の火災保険ではきちんと500万円が出るように設計できます。月々の掛け金は少し高くても、いざというときの補償額の差はとても大きいのです。
戸建てには民間の火災保険が向いているケースが多い
戸建てオーナーの場合、以下の理由から民間の火災保険の方が適しているケースが多いと言えます。
- 台風・水害のリスクに直接さらされる
- 地震保険を付帯したい
- カーポートや付属建物も補償したい
- 新価で契約して万が一の際に再建できるようにしたい
ただし、火災リスクだけをカバーできれば十分という方や、掛け金を最優先したい場合は共済が選択肢になります。
まとめ:共済か民間かより「比較すること」が大事
火災保険と共済の違いをまとめると、共済は掛け金が安い反面、補償の上限が低く・地震保険が付けられない・カスタマイズしにくいというデメリットがあります。
大切なのは「共済か民間か」で最初から決めてしまうのではなく、同じ補償内容で複数を比べることです。比較することで、自分の住環境に合った最適な選択ができます。
PR
🔍 共済より手厚い補償が同じ価格で見つかるかも
保険スクエアbang! 火災保険
最大15社41商品を一括比較・無料・最短2分
✅ 5万円以上安くなった人も
✅ 戸建て・新築・築古すべて対応
※戸建て専用サービスです
