Q. がんで長期入院した場合、府民共済の給付金だけで入院費用を賄えますか?
A. 短期入院(7〜14日)なら府民共済の給付金でほぼカバーできますが、長期入院(30日以上)や複数回の入院が必要ながん治療では大幅に不足します。特に差額ベッド代・食事代・交通費などは全額自己負担です。
がんの入院は「1回入院して終わり」ではありません。手術→退院→外来治療→再入院、というサイクルが数年続くことも珍しくありません。府民共済の1日5,000円という入院給付金で本当に足りるのか、数字で確認しましょう。
がんの種類別・入院日数と府民共済の給付金
がんの種類と一般的な入院日数、府民共済の給付金目安(総合保障2型・5,000円/日):
- 胃がん(腹腔鏡手術):10〜14日入院 → 給付金5〜7万円
- 肺がん(胸腔鏡手術):7〜14日入院 → 給付金3.5〜7万円
- 大腸がん(腹腔鏡):10〜21日入院 → 給付金5〜10.5万円
- 白血病・血液がん:30〜60日以上の入院 → 給付金15〜30万円
入院1日あたりの実際の費用と5,000円では足りない理由
がんの入院中に実際にかかる1日あたりの費用(3割負担の一般病棟・個室想定):
医療費(3割負担):約3,000〜8,000円/日
食事代:約460円/日(1食約160円×3食)
差額ベッド代:約5,000〜15,000円/日(個室・準個室)
差額ベッド代を選んだ場合、1日あたりの負担は8,000〜23,000円になります。府民共済の5,000円/日では、特に個室・準個室への入院は全額カバーできません。
複数回入院と府民共済の通算支払い限度
府民共済には入院給付金の1入院あたりの支払い限度日数と通算支払い限度日数があります。
1入院支払い限度:180日(プランによる)
通算支払い限度:700日〜1,000日(プランによる)
長期間にわたるがん治療では、複数回の入院を繰り返す中で通算限度に近づくリスクがあります。民間のがん保険は入院給付の支払い日数無制限のプランがあり、長期治療での備えに優れています。
がん入院日数別 費用と府民共済給付金の差
| 入院日数 | 入院費用目安 | 府民共済給付金 | 差額(概算) |
|---|---|---|---|
| 7日(短期) | 7〜15万円 | 3.5万円 | 3.5〜11.5万円 |
| 14日 | 12〜25万円 | 7万円 | 5〜18万円 |
| 21日 | 18〜35万円 | 10.5万円 | 7.5〜24.5万円 |
| 30日 | 25〜50万円 | 15万円 | 10〜35万円 |
| 60日(長期) | 50〜100万円 | 30万円 | 20〜70万円 |
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まとめ
- 府民共済の入院給付金は5,000円/日で短期入院の一部カバーにとどまる
- 差額ベッド代(個室)を選ぶと1日8,000〜23,000円となり5,000円では大幅に不足
- 長期入院では通算支払い限度に達するリスクがある
- 民間がん保険には入院給付日数無制限のプランがありがん治療の長期化に対応できる
- 診断一時金100万円以上のプランなら初期治療費の一括対応にも有効
