Q. 中耳炎の手術(鼓室形成術)をします。府民共済から給付金はもらえますか?
A. 鼓室形成術などの中耳の外科手術は府民共済の所定手術に該当し、給付金を受け取れます。総合保障2型では術式に応じて5〜20万円の給付金が目安です。鼓膜切開のみは規模が小さく対象外になる場合があります。
子どもの頃から繰り返す中耳炎が慢性化して、ついに手術——鼓室形成術は耳の専門手術で入院が必要です。「手術するなら保険(共済)が使えるはず」と思っていても、実際の給付金額と手術費用の差額を把握していないと、退院後に焦ることになります。
中耳炎手術の種類と府民共済の給付倍率
中耳炎に関連する主な手術と府民共済での給付倍率の目安は以下のとおりです。
- 鼓室形成術:慢性中耳炎・真珠腫性中耳炎の根本治療。20倍が目安
- 乳突洞削開術(マスト oid手術):鼓室形成と同時施行が多い。20倍
- 鼓膜切開術(単独):急性中耳炎への処置。給付対象外または5倍(術式による)
総合保障2型の場合:5,000円 × 20倍 = 100,000円(鼓室形成術・20倍の場合)
手術費用・入院費用との差額
鼓室形成術の費用目安(3割負担):
手術費用:約8〜15万円
入院費用(5〜10日):約4〜8万円
合計:約12〜23万円
府民共済給付金(10万円・20倍)を差し引いても、2〜13万円の自己負担が残る計算です。
高額療養費制度を適用すれば自己負担上限(月57,600円)を超えた分は還付されますが、食事代・個室代は対象外です。
小児の中耳炎と大人の中耳炎での保障の考え方
子どもの中耳炎は小児医療費助成(自治体によって中学生・高校生まで無料)があるため、自己負担がほぼゼロになるケースがあります。この場合、府民共済への加入は主に入院中の生活補助(食事代・交通費など)への充当が目的になります。
一方、成人の慢性中耳炎・真珠腫性中耳炎では医療費の自己負担が大きく、府民共済の給付金でも不足するケースがあります。就業できない期間の収入減少も考慮すると、民間医療保険との組み合わせで備えておくと安心です。
中耳炎手術 費用と府民共済給付金の比較
| 術式 | 府民共済給付金(2型) | 手術費用目安(3割負担) | 差額目安 |
|---|---|---|---|
| 鼓室形成術(20倍) | 10万円 | 8〜15万円 | 0〜5万円 |
| 乳突洞削開術(20倍) | 10万円 | 10〜18万円 | 0〜8万円 |
| 鼓膜切開術(単独) | 0〜2.5万円(術式による) | 1〜2万円 | ほぼ相殺 |
📌 関連記事:府民共済・県民共済の扁桃腺手術給付金を解説した記事はこちら
まとめ
- 鼓室形成術など中耳の外科手術は府民共済の所定手術に該当し給付金を受け取れる
- 総合保障2型で鼓室形成術の場合は10万円(20倍)が目安
- 実際の手術・入院費用合計は12〜23万円で2〜13万円の差額が残る
- 子どもの場合は小児医療費助成で自己負担がほぼゼロになるケースがある
- 成人の慢性中耳炎は医療費負担が大きく民間医療保険との組み合わせで備えを
