「60代になってから生命保険に入ろうと思ったが、持病があって断られた」
こういった相談は多い。60代で通常の生命保険に入るのは健康な人でも審査が厳しくなる。そこに持病が加わると、さらに難しくなる。ただし選択肢がないわけではない。60代・持病あり向けの保険の選び方を整理する。
60代が生命保険に入る目的を整理する
まず「なぜ今から生命保険に入るのか」を明確にすることが大切だ。60代の目的は大きく3つに分かれる。
| 加入目的 | 適した保険の種類 |
|---|---|
| 葬儀費用の準備(100〜200万円) | 終身保険・葬儀保険・引受基準緩和型終身 |
| 配偶者や子への遺産・生活費 | 定期保険・収入保障保険 |
| 残りのローン・債務への備え | 定期保険・収入保障保険 |
60代・持病ありが選べる保険の種類
| 保険の種類 | 加入しやすさ | 保険料の目安(60歳男性) | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 通常の終身保険 | 持病ありは難しい | 8,000〜15,000円/月 | 健康告知が詳細 |
| 引受基準緩和型終身 | 持病ありでも入れることが多い | 12,000〜22,000円/月 | 告知が3〜5問に簡略化 |
| 無選択型終身保険 | 誰でも入れる | 15,000〜30,000円/月 | 告知なし・給付制限あり |
| 葬儀保険(少額短期) | 入りやすい | 3,000〜8,000円/月 | 補償額は100〜300万円と小さい |
葬儀費用だけ準備するなら「葬儀保険」という選択肢
「葬儀費用100〜200万円だけ準備できれば十分」という場合は、葬儀保険(少額短期保険)が選択肢になる。保険料が比較的安く、審査も緩やかなものが多い。ただし補償額の上限が低く、生命保険としての機能は限定的だ。
大きな死亡保障(数百万〜数千万円)が必要な場合は、引受基準緩和型終身保険が現実的な選択肢になる。
持病別の入りやすさ
- 高血圧(服薬中・安定):引受基準緩和型なら入れることが多い
- 糖尿病(服薬中・合併症なし):引受基準緩和型なら入れる可能性が高い
- 心臓病(過去に手術歴):緩和型でも難しい場合がある。無選択型を検討
- 脳梗塞・脳卒中の既往症:再発リスクにより審査が厳しい傾向
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まとめ
- 60代で生命保険に入る目的(葬儀費用・家族への生活費・ローン)を先に整理する
- 持病があれば通常の保険より引受基準緩和型・無選択型が現実的な選択肢になる
- 葬儀費用だけなら「葬儀保険(少額短期)」が安くて加入しやすい
- 引受基準緩和型は告知が3〜5問。高血圧・糖尿病なら入れる可能性が高い
- 無選択型は誰でも入れるが保険料が最も高い。緩和型で入れるなら緩和型を選ぶ
